運動で脳を鍛えることができるなんて、衝撃的なタイトルではないですか?
脳って鍛えられるんだ!という期待とともに読み始めました。
科学的な裏付けがあるぶん、難しい用語も多く、実は一度途中で挫折してしまったのですが、やっぱり脳に良い運動がしたい!と思い直し、もう一度読み始めました。
ダイエットブログの方にも書いてますが、その結果運動のモチベーションはかなり上がったのでよし。
『脳を鍛えるには運動しかない!最新科学でわかった脳細胞の増やし方』ジョン J. レイティ NHK出版
私の理想は頭が切れて、いいアイデアが出せて、いい仕事ができること。
だけど、仕事中ボーッとしてしまうこともあるし、自分の考えの浅さにがっかりすることもある。
本を読んで学ぼうとしても、理解できなかったりすぐ忘れてしまったりする。
何をどうがんばればいいんだろう。
そんなとき、この本のタイトルを見て「脳って鍛えるものなんだ!」とすぐに手に取りました。
著者は医師なので、脳に関する用語などは専門的で、科学的な研究成果に基づく記述が多いです。
その部分は難解で一度には理解できないのですが、脳にかかわる困りごと別に、どんな運動をすればよいかが解説されているので、状況に合わせて活用できそうです。
目次を見るだけで、「運動ってこんなことにも役に立つんだ」と興味をもてると思います。
特に私が気になった三つの効果をメモしておきます。
ちなみに、私自身は幼い頃から運動が苦手。
だけど学生時代は運動ができる人に憧れて運動部に入り、大人になってからは引き締まった疲れにくい体を求めて細々と運動している、というまぁまぁ運動好きな35歳です。
頭がよくなる
まずは、冒頭でも話した私の理想の状態に近づくために効果があるというもの。
体育のやり方を変えた学校で生徒の成績が良くなった、という例が紹介されています。
なぜ運動をすると頭がよくなるのか、という理由として私たち人類の進化の過程で説明されているのが興味深かったです。
私たちの祖先が脳を使ったのには、食糧を手に入れるためという目的があった。
食糧を手に入れるためにどうすればよいかと脳を使うときは、必ずそのための移動(それも長時間の)がセットだった。
進化の過程を考えるならば、体を動かさないなら脳も使う必要はない。
そして残念なことに、現代人の運動量は進化の過程で祖先がしてきた運動量に比べて圧倒的に少ない。
意識的に運動をすることで、進化の過程で最適化された脳の働きができる…ということだと理解しました。
脳を鍛えるための具体的な方法としては、心拍数を一定以上に上げる有酸素運動と、複雑な動きやバランスを必要とする運動を組み合わせることが提案されています。
私の場合だと、早足でのウォーキングとヨガが取り入れやすそうです。
ストレスに対応し自信をつける
運動はストレス解消によいというのは、感覚として多くの人が共感できるものだと思います。
本書ではストレスによる脳への影響とともに、運動がそれにどう関係するかということが解説されます。
ストレスというのは一般的にただ悪いものととらえられがちですが、一度壊れた筋肉がより強くなって回復するように、ニューロンもストレスによって鍛えられ、能力が磨かれていくものなのだそうです。
ストレスがレジリエンスを生むという話は以前も何かの本で読んだことがあります。
ストレスがないのが幸せな状態ではないということですね。
そのストレスと運動との関係はというと、運動によるストレスは予測できるし、自分でコントロールもできる。
そのことが、自分で自分をコントロールしているという自信を得られるという点でよいのだといいます。
実は私、年末にコロナに感染して、寝込んでおりました。
熱が出て咳が出て頭がぼんやりして、時間はあるのに何もする気がしない。
最初は(家族の感染が判明するまでは)家族とも隔離されていて、何もできないのだから、普段の私だったら「本でも読もう」となるのですが。
熱が下がって自宅待機期間が終わっても、何もやる気がおきない。
幸い(?いや、気分的には運悪く)仕事は冬休み中だったけれど、こんなんで仕事に復帰できるのだろうか。
そこでこれを思い出して、ちょっと体を動かしてみました。
家で自分のペースでできるものから、と思い、You Tubeで竹脇まりなさんの動画(親子で大好き)で30分ほど。
子どもたちと一緒に動き始めてみたら、意外と動けるのでびっくり。
当然息はあがるし、翌日筋肉痛になったんだけど(弱すぎる)、辛かった頭のボンヤリがすっきり治まりました。
おかげで暗い気分もすっきり。(もちろん仕事初めは憂鬱だけど)
体を動かすことで、病み上がりのだるさもすっきりして元気が出るということを実感しました。
※もちろん体調が悪いときは休みましょう。
今考えたら、コロナで体調不良マックスのときに本読む気がおきないとか当たり前だ。
真面目すぎか私。
ホルモンの変化に対応する
女性特有のホルモンの変化による心身の不調。
これにも運動が効果的だということで、一章分が割かれていました。
これも女性の私にとってはとても気になる話。
第二次性徴のときに始まり、PMSもひどくはないけどやっぱり絶好調ではないし、妊娠中もどうも妊婦メンタルになってしまったし、産後はもちろんイライラしたし…
ホルモンの変化に振り回される自分を感じると情けなくなります。
そして、この先いつかは更年期もあるのだなと思うと、ぼんやり恐怖を感じます。
ホルモン変動による不調に運動が効くということは、今まで全く考えてこなかったので、驚きました。
来る更年期に備えて、しっかり運動習慣をつけようと思います。
ちなみに、効果的だとして推奨される運動量は結構ハードです。
少なくとも週に4日、心拍数を最大値の60〜65%に上げる運動を、できれば一時間は続けること、だそうです。
特に一時間続けるというのが結構厳しい…。40分だとしてもやらないよりは良いと思ってやります。
それから、更年期より先を考えると気になる骨粗鬆症の予防のため、週に2日の筋力トレーニングも推奨されています。
ハード!!!女性って大変ね…。
ボディメイクのための筋トレがなかなか続かないけれど、元気なおばあちゃんになるためにも、コツコツ筋トレやりますか。
遺伝子に組み込まれたとおり、体を動かそう
さて、運動する気になってきたでしょうか。
ほかにも、パニックを避ける効果、うつ状態の気分を良くする効果など、「脳を鍛える」という言葉からイメージするよりもかなり広範囲な効果が運動にはあるようで、本書ではそれぞれ章立てて解説されています。
私自身も状況が変われば気になったところを読んで実践してみようと思います。
こちらも気になります。
読んだ方いらっしゃったら感想聞きたいな。
みんなはどんな本読んでるのかな?
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