生涯現役でいるために『今すぐ転職を考えていない人のためのキャリア戦略』

30歳前後くらいから、「私は会社の外で何ができるのか」ということを常に考えています。
本書を聴いて、それは言い換えると「私はキャリア資本を蓄積できているか」という意識なのだと気付きました。
どこに行っても、いくつになっても、生涯現役で楽しく仕事をしていたい。
本書の内容はとても共感できましたし、紹介されているワークも少しずつ実践を始めました。

『今すぐ転職を考えていない人のためのキャリア戦略』  田中研之輔 ディスカヴァー・トゥエンティワン

組織にキャリアを預ける人生はつまらない。
組織の外でも稼げる力をつけたいと常日頃思っています。
本書のタイトルどおり、今すぐ転職を考えているわけではないけれど。

それでいて、ワクワクする仕事がしたいとも思っている。
本書ではそのためのトレーニング(=「ビジトレ」)がたくさん紹介されています。
キャリアの悩みに特効薬はなく、時間をとってこうしたトレーニングを積むことで「キャリアを考える」ことができるようになる。

「ビジトレ」始めてみた

私がまず実践を始めたのは、朝の瞑想とメモ書き。
落ち着いて深呼吸して自身のありたい姿をイメージし、そのために今やるべきことをメモ書きする。
「幸せになる」とか「自分らしく生きる」とかではなく、なるべく具体的にイメージすることが大事。
最近5時起きを始めたので、家族が起きてくる前の起床直後にリビングでやっています。
目を閉じてイメージしようとするとついつい仕事の悩みが頭をよぎってしまうのだけど、そこからありたい姿のイメージに切り替えるのも「トレーニング」だと思って毎日続けています。
メモ書きは手書き派なので、専用の小さなノートを用意して、なるべく心を落ち着けて書いています。

他のトレーニングも短時間でできるものが多いので、工夫して取り入れていきたい。
継続が大事なので、どうやって習慣化するかちょっと考えてみます。

組織と個人は対立しない

個人的に本書の中で印象的だったのは、個人が主体的にキャリアを築くことは、組織と個人の対立ではないということ。
今働いている会社には組織内キャリアを生きている人が多く、転職していく人をネガティブに捉える声をよく耳にします。
「裏切り」や「組織に適合できない」といった印象でしょうか。
転勤や単身赴任も「仕方がない」というイメージが強いですし、家庭の事情は「わがまま」、異動希望をするのはレアケース…必ずしも全員がそうではないですが、まだまだこんな感じの人も多いです。

なので、個人が主体的にキャリアを築こうとすると、組織と対立が起きるものと思っていました。
私自身は、転職を考えたこともありますが、転職した場合はまぁ思う人にはそう思われるだろうなと覚悟していました。

個人の主体的なキャリア形成を組織がサポートし、主体的に仕事をする人たちが増えれば生産性は上がり、結果的に組織から離れにくくなる、という好循環なのでしょうか。
本当に「わがまま」な人には社会関係資本が蓄積されない、ということでしょうか。
まだ腹落ちしきれていないのですが、組織との良好な関係を築くに越したことはないので、もう少し考えてみます。
同じ著者の「ビジトレ」も読み始めたのですが、書いてあるかな?

気分を盛り上げるならオーディオブックでいいけど

私は本書をAudibleで聴きました。
キャリアに関する本は読むと気分が盛り上がるので、その効果だけなら「聴く読書」でいいのだけれど、紹介されているワークをやりながら行動してこそ意味があると思うので、紙の本かKindleにしたほうがよかったかな。
ワークシートはPDFで付属しているものの、どうせPDF見るならAudibleじゃなくていいんですよね。
元気は出るので、昼休みの散歩のおともに2回聞いて、気になったところはスマホにメモして、実践していますが。

上述の「ビジトレ」はKindleで読んで、しっかりワークしようと思ってます。

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