ただお金を増やすためのノウハウを示してくれるというよりは、お金持ちになる＝資産を増やすことでどうありたいかを考えさせられる本でした。
「ジェイソン流 お金の増やし方」 厚切りジェイソン ぴあ
書店で平積みになっているし、私が聴いたAudibleでもトップに出ていたので、気になっている人も多いのではないでしょうか。
結論から言うと、資産を増やすことで将来の安心を得たいとか、仕事でチャレンジする自由を得たいという、著者の考えに同意できる方にはおすすめです。
私はというと漠然と「お金持ちになりたいなぁ」と思っていて、「お金持ちになればもっと幸せになれるんじゃないか」と妄想していました。
お金持ちになってどうしたいか？というイメージと言えば、「ヴァンクリのジュエリーをつけたい」とか、「自分の書斎がある家に住みたい」とか。
一方で、家計のことは完全に夫任せで、毎月の自分の給与がいくらなのかも知らない始末。
お金の勉強しないとなぁ、銀行の金利も安いし投資しないとなぁ、と思いつつ、重い腰が上がらず、とっつきやすそうなこの本を手に取りました。（正確には、Audibleで聴いた）
冒頭に書いたとおり、一番の気づきはなぜお金を増やしたいのかを考えることが一番重要だということ。
私は著者の言う将来の安心や仕事での自由には共感できました。
具体的には、本音を言えば、やりがいのある仕事をしながらも、もっと家族との時間をとりたい、という希望があります。そのためには今の仕事の延長では時間の制約上難しいのだけど、将来の教育費なんかを考えると簡単に仕事を辞めることも考えられない。著者が実現しているFIREの状態であれば仕事と家庭のコントロールの主導権を自分が握ることができるよね、と。
タイトルにもあるジェイソン流のお金の増やし方はシンプルで、支出を減らしてコツコツ投資して待つということ。
私は節約なんて夢がない、と思うタイプなんですが、ここでいう支出を減らすということは必要なものを我慢することではなく、自分にとって価値があるものかどうかを熟考してからお金を使うということなので、少しは真似ができそうだと思いました。
コツコツ投資、の具体的な方法はインデックス投資を推奨されています。投資先と時期を分散するということで、ドルコスト平均法にしようね、と。
ということで、これからの私がすべきことは３つ。
１つ目は熟考して自分にとって価値があるものにお金を使うこと。
２つ目はインデックス投資を始めること。すでに証券口座は作った。
３つ目はこれらのことを子どもたちにも伝えていくこと。３つ目も本書で述べられていてとっても大切なことだなと感じたので、まずは「本当に欲しいものなのか」「今持っているもので代替できないのか」「安くなるまで待てないのか」などしっかりと考える習慣をつけさせたいと思っています。
ちなみにこの本、文体が軽快な口語調なので、Audibleで聴くと厚切りジェイソンさんのおしゃべりを聞いているみたいでおすすめ。ウォーキングしながら2.5倍速でサクッと聞けました。
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