企画できると幸せ度が上がる「企画『いい企画』なんて存在しない」

「企画」と名のつく部署で仕事をしています。
「企画」という言葉の響きのカッコよさと、自分の仕事のギャップを感じつつも、上司から「企画の仕事向いてるんじゃない?」と言われたこともあり、最近気になる言葉でした。
家族で書店に行ったときに、そんな気になる言葉がドーンと書かれた表紙で「ジャケ買い」してしまった本書。

「企画『いい企画』なんて存在しない」 髙瀬敦也 クロスメディア・パブリッシング

気になるワードではあったものの、正直「企画」とはなにかと言われると曖昧で、自分の仕事の中では「新しいしくみを作ること」だと理解していました。
ただ、この新しいしくみを作るために、自分で決めて仕事を進めていくことは面白いと思っていました。
友人との「旅行の企画」や「おいしいものを食べに行く企画」も結構好きですし。

「企画」とはなにか

本書の説明によると「企画」とは「決めること」。
発想やアイデアのイメージが強い言葉ですが、それだけでは企画とは言えず、数多くの選択肢の中から、選択肢を狭めて何かを実行していくことが企画だということです。
「旅行の企画」のような例がわかりやすいですね。

本書では、「休日をダラダラ過ごすのも企画」だと例を挙げられていました。
何をするか決めずに気づいたら休日が終わっていた、ではなく、ダラダラ過ごすと決めるのは企画であり、そうすることで休日の満足度も高まる、ということです。

余談ですが、これを読んでそのとおりだなと思ったので、この週末は「休日を企画する」ことを意識してみました。
自分が主体的に家族を喜ばせるのだ、と決めると、充実した休みにできて自分も満足でした。

「企画力」の正体は5つの力

本書では「企画」をする際に覚えておくとよい色々な心構えやテクニックが紹介されています。
これらを踏まえて、「企画力」とは何なのかをまとめると、以下の5つの力に分解されるということです。

  • インプット力
  • 結び付け力
  • 多産力
  • 巻き込み力
  • やり切り力

著者の経歴的に、事例には偏りがある印象もうけましたが、自分の仕事や生活に活かしたい、これは役に立ちそうだと思った心構えやテクニックをまとめておきます。

情報ターミナルになる:インプット力

インプットというと自分で本を読んだり動画を見たり…といったことをイメージするのですが、自分だけのインプットの量的な限界や、熱量の限界に対して、「情報ターミナルになる」ことを紹介されていました。
そのために、まずは自分が発信者になること。「これに興味がある」と発信しておけば、自然と情報が集まってくるようになるということです。
確かに、自分の仕事を振り返ってみたとき、今の部門に異動したばかりのころは直属の上司を通じてしか情報が入ってこなかったですが、「カーボンニュートラルに関心がある」とか「コンクリートが好き」とか発信をすることで、社内の各所から新しい情報を直接もらえるようになりました。

さらに、高い価値のある情報を集められる可能性を高める方法として、著者が友人と会うときに「価値のある情報を与えられるように」準備しているというエピソードはとても印象的でした。
「価値の高い情報は価値の高い情報のところに集まる」ということです。
大変そうだけれど、友人との時間を充実したものにするためにも、この心構えはぜひマネしたいと思いました。

企画をストックする:多産力

「企画を出せ」と言われたらすぐに出せる人、憧れますよね。
私はその他大勢の出せないほうなので、そんな人って天才なんじゃないかと思っていました。
本書の内容に沿った言い方をするならば、インプットを多くすればいい企画のアイデアも出るのでは、と考えたことはありました。
なので、著者の「企画をストックしているのですぐに出せる」という話には目から鱗が落ちました。
1万くらいの企画のストックがあるそうです。

早速マネしてみようと思って、LINEで「企画メモ」という自分一人のグループを作りました。
思いついたものをどんどんメモしていこう。
これ、冒頭で話した「休日の過ごし方の企画」でもストックしておくと楽しいだろうなと思っていて、半日バージョン、1日バージョン、1泊・2泊バージョンと所要時間に合わせて作っておいて、次の休日はどうしよう?と選ぶようにしたら、休日をめちゃくちゃ有意義に過ごせそうです。

「企画力」を上げて充実した日々を過ごそう

本書の文末に「企画」は「人生」に読み替えられると述べられていました。
休日の過ごし方しかり、仕事で与えられた目的を達成するための企画しかり、無限にある選択肢から自分の責任で決めて選択肢を絞っていくことは、自分の人生を生きることにつながるのだなと共感しました。
企画に参加する側ではなく、企画する側になって、充実した日々を過ごしましょう。

みんなどんな本読んでるのかな〜?

にほんブログ村 本ブログへ
にほんブログ村

コメント

タイトルとURLをコピーしました