やっぱり対面会議したくなる『ゼロから学べる!ファシリテーション超技術』

昨年、今の部署に異動になって、会議を主催することが多くなりました。
社会人生活10年でほぼ経験してこなかった会議のファシリテーター、1年くらいやるとなんとなくできるようになってきた気はするけれど、もっといい会議ができないかなと思い、ファシリテーションの本を読んでみることにしました。

結論、私の自己流ファシリテーションの方向性はこの本の方向性と合ってはいる。
けれど、オンライン会議の困りごとは解決しなかった。
ということで、タイトルの感想です。
対面会議のポイントは再確認できたので、以下にメモ。

「ゼロから学べる!ファシリテーション超技術」園部浩司 かんき出版

完全にそのとおりだと思ったのは、会議アジェンダ作りの重要さ。
実感として、これをこの順で議論しよう、と事前にしっかり考えられている会議はうまく進みます。
個人的に、本書で紹介されているようなカッチリしたアジェンダ(アイスブレイクの時間まで組み込まれている…!)で臨むのは、逆にその通りに進まないときに焦りそうだし、事前に想定していない点で議論が盛り上がることもあるんじゃないかとは思うけれど、「会議のゴールを共有する」とか、「事前に問いを練っておく」とかは、とても重要なことだと思います。
ファシリテーション始めたばかりの頃、会議のゴールを共有せずに議題に入ろうとして上司にストップかけられたことを思い出します(苦笑)

参加者が意見を出しやすくする、また、可視化をしやすくする方法として「KJ法」が激推しされています。
KJ法と知らずに、参加者側で経験したことはありました。
たしかに参加者全員が意見を出さざるを得なくなるし、グルーピングなどもしやすくて、活発な議論になった記憶があります。
ただここでも、ファシリテーターが正しい問いかけをしないと、付箋に何も書けないことになるな、というのは実感として思います。
会議ではないのですが、最近図解の勉強をしていて、ああでもないこうでもないと図を書くのですが、ここでもまずひとりブレストで付箋に書いて、それを並べながら整理するとよさそうだな、と感じました。

オンライン会議はいかに対面に近づけられるか

オンライン会議についての記述は本当の初心者向けだと感じました。
コロナ禍の初期の話で、みんながおそるおそるオンライン会議をしている頃だったらとても役に立ったかも。

オンラインだと付箋を使ってのKJ法はできないので画面共有しながら意見を可視化してね、とかは、この2年半くらいで私の周りでもすっかり定着した進め方です。
参加者全員が共同編集まで使いこなして、バーチャルKJ法ができるとオンライン会議はもっと活性化するだろうな。
ただ、本書の中でも上級編と言われていたように、私の主催する会議の参加メンバーでは難しそうです。

オンラインで相手の反応が見えにくいとか、そもそも対面とオンラインのハイブリッドだとオンライン参加者が積極的に参加しにくい、という私の悩みに、即効性のある策はなさそうでした。

個人的に、オンライン会議の環境を整えよう、という話で、家族に会議の時間を伝えて邪魔が入らないように、というのは自宅保育したことない人の意見だなと思ってしまいました。
できるものならそうしたいよ。
子どもやペットが会議に入ってくる状況もオンラインならではと楽しめる会議にしたい。

やっぱり対面会議したくなる

ということで、この本のポイントをおさえた会議をするならやっぱり対面にしたくなります。
ただ、4人までくらいの少人数ならほぼ対面と変わらない印象でもあるので、会議メンバーの招集やブレイクアウトルームなどの工夫も、オンライン会議のファシリテーションの一部かなと思います。

みんなどんな本読んでるのかな〜?

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