アウトプットに関するさまざまな悩みに答えてくれる本に出会いました。
アウトプットに関することと自覚していない悩みにも、アウトプットを通じて解決策を示してくれる本です。
「学びを結果に変えるアウトプット大全」樺沢紫苑 著 サンクチュアリ出版
書く・話す・行動するのアウトプットが重要だということはうすうす気づいていたけれど、そうはいっても…と実行に移せずなかなか変われないと悩む自分がいました。
この本の中にも「そうはいっても…」は何度もあるんですが、その後のフォローがすごい。
自分にもできそうなアウトプットの小技が次々に畳みかけられてくる。
とりあえず本書を聴いて(オーディオブックなので)私の昨日と今日の行動は変わりました。
本書の中で、人の行動を変える発信に価値があると述べられていましたが、本書は私の行動を変えたという点で大成功の本だと思います。
インプットを頑張っているけど成長実感がない。
仕事ができて、仕事以外のこともよく知っているあの人はいつの間に情報収集しているんだろう。
読書は好きでよく読むけど、結果につながっている感じがしない。
読書しても行動を変えないと意味がないとわかってはいるんだけど…
本書はそんな人におすすめの本です。
実験結果などを用いて、インプットとアウトプットの比率はアウトプットが多いほうが学びの効果が高いことが示されます。
確かに試験勉強でも教科書を読むだけより問題を解いた方が頭に入るし、専門書だけで勉強したことよりも仕事で使ったことのほうが記憶に残る。
うすうす気づいてはいたけれど、具体的にはどうすれば?という疑問や悩みにいろいろな角度から解決策を示してくれる、まさに「大全」です。
特に気になったところは次の3点。
1.仕事のスピードを上げるアウトプット術
2.忙しいビジネスパーソンがアウトプット時間を確保する方法
3.アウトプット力を上げるトレーニング法
ひとつずつ簡単に振り返ってみましょう。
1.仕事のスピードを上げるアウトプット術
アナログとデジタルの使い分けが提案されています。
私はどちらかというとアナログが好きなほうなのですが、やっぱりこれからはデジタルを駆使してスピーディーに仕事しないとなぁ、と思っていました。
ところが、本書で示されるのは企画書もプレゼン資料もいきなりデジタルにはしないということ。
抽象的な段階ではアナログ=手書きでざっくりアイデア出しをして、手書きでグルーピングをする。
デジタルは精緻にまとめる段階で初めて使うのだと。
今日からさっそくプレゼン資料作成でやってみています。
手書きは自由度高くアイデアを出してまとめるためのもの、デジタルはそれを整理するためのもの、と区別することでそれぞれの作業に集中でき、スピードが上がるのだと思います。
2.忙しいビジネスパーソンがアウトプット時間を確保する方法
隙間時間活用、までは「そうだよなぁ、そうはいっても…」と思いながら聴いていたのです。
ところが、アウトプットのためにはインプットの時間を短くすべしと指摘されたところでは目からウロコが落ちました。
「1か月に3冊の本を読んで1冊もアウトプットしないなら、1冊読んで1冊アウトプットするほうが自己成長する」「アウトプットするまでは次の本を読み始めてはいけない」と。
なるほど、そうすればアウトプットの時間は作れます。
インプットを減らすということには勇気がいるけれど、インプットとアウトプットはセット(アウトプット多め)だと考えると、試してみる価値があると感じました。
3.アウトプット力を上げるトレーニング法
最終章にはトレーニング法がまとめられています。
ここまで読み進めて、「そうはいってもアウトプットは苦手」と思った読者を救済してくれます。
簡単にできることを継続することがアウトプット力を上げるトレーニングになると言います。
その中でも私がやってみようと思ったのは「ポジティブ日記」と「読書感想文」。
日記は記録しておくと後から楽しいだろうし、読書が好きだから読書感想文なら続けられそう。
ということで、さっそくブログを立ち上げて読書感想文を書いてみました。
どのトレーニングも簡単なものなのだけど、著者のように何年も継続することで力になるのだと想像します。
なので、まずは自分にとって続けやすそうなものを始めてみようと思いました。
アウトプットに関する提案が多岐にわたっていて、試してみようと感じる方法がいくつもありました。
しばらく継続してアウトプットが習慣になったころに再読すればまた新しい発見もあるかなと思います。
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