このあいだ、転職の面接を受けて、「人生を賭けてでも実現したいことは何ですか」って聞かれたんです。
こういう質問って本当に苦手で。
面接では、強いていうなら、ということを答えたけれど、本音は「子どもたちが、『ママみたいな人生って素敵』と思ってくれるような仕事をすること」みたいな感じ。
立派な志がないことはコンプレックスだけど、仕事では人並み以上に成果を出したいと思って毎日奮闘している…つもり。
面接とは関係なく、たまたま会社の先輩に勧められて読んだこの本。
書いてあることがものすごく腹落ちして、あっという間に読み終えてしまった。
今年読んだ本の中で一番よかった!と興奮気味で、今このブログを書いています。
『宇宙兄弟とFFS理論が教えてくれる あなたの知らないあなたの強み』 古野俊幸 日経BP
FFS理論について、私は今回初めて知りました。
ストレングス・ファインダーも有名でやったことあるけど、個人的にはFFS理論の方が『そうそう!』と納得できた。
Five Factors and Stressの略で、人の個性を構成する5つの因子とストレスとの関係から、自己理解を深めたり、人材を活かす組織づくりに活用できる考え方。
詳細は本書や他のサイトを読んでもらえればと思いますが、Kindle版の本書に自己診断がついていたので、私の診断結果を公開…!
さっそく自己診断!
15の質問に、「はい」→4点、「どちらかといえば はい」→3点、「どちらかといえば いいえ」→1点、「いいえ」→0点で答えます。
1 | 「持論を支持してくれない」同僚がいたら、喧嘩になってでも説得しようとする | 1点 | A |
2 | 元気がない友達がいたら、なんとか元気にしてあげようとする | 1点 | B |
3 | 二度説得するなど、無駄なことはしない | 1点 | C |
4 | 「閃いた」と思ったら後先考えずに、まず動く | 1点 | D |
5 | 計画的に準備して進めようとする | 4点 | E |
6 | 「こうあるべきだ」とよく言っている | 3点 | A |
7 | 自分と違う考えを聞いた時に「なるほど、一理あるな」と思う | 3点 | B |
8 | 「データがない状態」では判断できないと思う | 3点 | C |
9 | 組織内にやりたいポジションがなくなれば、外に探しに行く | 3点 | D |
10 | 仲間と一緒にいると安心できる | 1点 | E |
11 | 責任を果たすためなら、部下の仕事を取り上げることもためらわない | 1点 | A |
12 | 状況や環境が変われば、決まり事など柔軟に変えても良いと思う | 4点 | B |
13 | 曖昧なことは、白黒はっきりとさせたい | 3点 | C |
14 | 「あんまり考えてないよね」と周囲から言われることがある | 0点 | D |
15 | 「丁寧できっちりしているね」と言われることがある | 3点 | E |
そして、AからEの回答の点数を合計して、点数が多い上位3つの因子をピックアップ。
A 凝縮性 | B 受容性 | C 弁別性 | D 拡散性 | E 保全性 |
5点 | 8点 | 7点 | 4点 | 8点 |
私の個性に影響している因子は1位から順に「保全性」=「受容性」>「弁別性」でした!
宇宙兄弟のキャラクターでいうとムッタと同じで、日本人に多いタイプだそうです。
だからムッタには多くの日本人が共感するし、彼の活躍に勇気をもらえるんだね…。
ワンピースのルフィにはなりたいけどなれないもの…。
無理してマネないで、自分の強みを活かす方法を
ルフィになりたいけどなれないもの…と私が思うように、たぶん「受容性」「保全性」が高い多くの日本人は、恐れずに新しいことにチャレンジする人が眩しく見えて、『あんなふうに振る舞えたらいいのに』と感じているのではないでしょうか。
実は私にとって一番身近な「夫」がそんな人で、正直羨ましいとずっと思っていました。
この本を読んで、きっと「拡散性」の因子が強いだろうなぁと思ったら、予想どおりでした。
1位から「凝縮性」「拡散性」「受容性」、本書の中ではカリスマ性のある欧米型リーダーとして紹介されているタイプでした。
「できるようになった仕事は飽きる」「やったことないことがしたい」という趣旨のことをよく言っていて、『へ〜、意識高いなぁ』と思うと同時に、そんなふうには思えない自分に劣等感を覚えることもあり、『私もそんなふうにできるよう頑張ろう』と思ったりしていました。
(本書を読んで、「拡散性」因子が強い人は特に意識や努力をすることもなくこれをやっていることがわかりました)
対照的な「保全性」と「拡散性」は生得的なもので、無理して真似ようとしないで「保全性」の戦い方をすればいい、ということは、本書を読んで一番の気づきであり、大きな収穫でした。
読みながら感じていたことを、あとがき直前の「『宇宙兄弟』にスーパーマンは出てこない」という寄稿の中で『不惑』として以下のように表現されていて、『そうそう、そう思ってた!』と大きくうなずきました。
自分とはこのような人間なのかと、自己理解をし、ある種の諦めを持って、惑わなくなること
宇宙兄弟とFFS理論が教えてくれる あなたの知らないあなたの強み
私は主人公の「ムッタ」タイプなので、自己理解をしたあと、自分にあった戦い方のヒントが本書の中ではたくさん紹介されています。
「ムッタ」をイメージしながら、『私はこんな勝ちパターンを目指せばいいんだ』と思えたので、「自分の個性をポジティブに発揮する」というメッセージが腹落ちしました。
個性を活かしてリーダーにもなれる
この間会社で「リーダシップ」について話していて、『グイグイタイプ』『ワイワイタイプ』自分はどっち?今までの上司はどうだった?どんな印象を受けた?というような話をしました。
本書の中で紹介されていた「欧米型リーダーシップ」「サーバント・リーダーシップ」もこれに近いと思いました。
日本人の多くは「サーバント・リーダーシップ」を通して、安心感を与えられるリーダーを目指そう、ということです。
冒頭の自分はどっち?という会話で、私はもちろん「自分はワイワイタイプ。グイグイタイプに憧れるけど」と話したのだけど、FFS理論に照らしても向いているリーダーシップのタイプだった。
「いい人に思われたい」という罠に気をつけて、本書でいうところの『猛獣使い』を目指していこうと思う。
サーバント・リーダーシップについてはもっと詳しく勉強してみたいな。
本書でサクッと触れられていた、因子による勉強の仕方の違いも面白かったので、これも読んでみよ。
みんなどんな本読んでるのかな〜?
コメント