総監合格体験記★「〇〇と△△のトレードオフ」に即答する

2021年度に技術士(総合技術監理部門)に合格しました。
今年も筆記試験の合格発表が近づいてきたので、口頭試験対策としてはてなブログに昨年書いていた記事を若干リライト。
口頭試験対策の状況をリアルに伝えつつ、無事に合格できた合格体験談としてどなたかの役に立てればと思い、掘り起こしてみました。
全部で12記事、筆記試験合格発表までの約1ヶ月間でアップしていきます。
今回は第9弾、2022年11月28日の記事です。

本番3週間前、最初の模擬口頭試験を受けた

先日、先輩総監でもある上司に模擬口頭試験をお願いしました。
あと3週間あるので、この調子で準備すれば大丈夫でしょう、と言ってもらいましたが、しっかり準備しておかないといけないのが

「○○と△△のトレードオフについて、自身が経験したことを話してください」
「××と◆◆のトレードオフについて、最近の時事的なトピックで話してください」

といった質問への回答。記号には5つの管理が入ります。
その場で考えると絶対頭が真っ白になるやつです。

そして、準備していないと経済性管理同士のトレードオフをつい話してしまいます。
模擬口頭面接でもパッと浮かんだのがコストと品質のトレードオフでした。
どのパターンでも答えられるように、詳述業務以外で経験を整理しておきます。

Q3 経済性管理と安全管理について、自身が経験したトレードオフ事例を説明してください

A3 経歴2の○○設計業務も詳述業務と同様、設計ミスによる負の影響が非常に大きいと想定されるため、安全管理を最優先として管理を行いました。
発注者より追加の検討を指示された際、当初の工程では不十分であると判断し、当初工程では参考値としての速報、十分な確認作業を行った正式な結果を提出する工程は延ばしてもらうよう協議しました。

Q4 経済性管理と社会環境管理について、自身が経験したトレードオフ事例を説明してください

A4 経歴2の〇〇設計業務において、社会環境管理として低炭素型のコンクリートを使用することを検討しました。
工事のコスト全体が増大することから、総合的に勘案して採用には至りませんでした。

Q5 経済性管理と人的資源管理について、自身が経験したトレードオフ事例を説明してください

A5 経歴3のコンクリート材料実験において、特殊なコンクリートを使用したため、配合の検討は技術研究所の専門家に指導を仰ぎました。
社内振替で少々人件費がかかりましたが、手戻りなく実験を終えることができました。

Q6 経済性管理と情報管理について、自身が経験したトレードオフ事例を説明してください

A6 経歴3のコンクリート材料試験において、試験に用いる△△の価格が高騰しており、試験費用がかさみました。
しかし、当社が◆◆に取り組んでいるということを社外に情報公開するタイミングを逃すべきではないと判断し、上司と相談のうえ試験を行い、その結果について論文を発表しました。

Q7 安全管理と社会環境管理について、自身が経験したトレードオフ事例を説明してください

A7 経歴2の〇〇設計業務において、社会環境管理として低炭素型のコンクリートを使用することを検討しました。
しかし、低炭素型コンクリートを使用することによる構造物の安全性低下のリスクを勘案し、採用には至りませんでした。

Q8 安全管理と人的資源管理について、自身が経験したトレードオフ事例を説明してください

A8 経歴2の○○設計業務も詳述業務と同様、設計ミスによる負の影響が非常に大きいと想定されるため、安全管理を最優先として管理を行いました。
発注者より追加の検討を指示された際、チームのメンバーの労働時間が増えるなど負担が増大することになってしまいました。
繁忙期がいつまで続く見込みなのかを明確に伝え、その後に休暇をとってもらうことができることを約束して、繁忙な時期も頑張ってもらいました。

Q9 安全管理と情報管理について、自身が経験したトレードオフ事例を説明してください

A9 思いつかない・・・例えばどんなのがあるでしょう?

長くなってきたので今日はここまでで。

先輩の口頭試験体験レポートを読んでいると、「経済性管理以外で」トレードオフ事例を説明してください、という質問を受けている人もいました。
ひととおり作っておけば安心です。

【2022年10月追記】
頑張って色々考えたものの、私は本番ではトレードオフ事例は求められませんでした。
どちらかと言うと、詳述業務の掘り下げが中心でした。
詳述業務はどのレベルで自分がやったの?あなたの業務は本当に総監にふさわしいの?という確認だったのだなと思います。

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