FFS理論って知っていますか?
私はつい最近初めて知ったのですが、自分の行動に影響しているのはこの特性だったんだ、とかなりしっくりくる理論でした。
初めてこの理論に触れて感動して書いたブログがこちら👇
前回ブログの宇宙兄弟バージョンが非常によかったので、ドラゴン桜バージョンもすかさず読んでみました。
『ドラゴン桜とFFS理論が教えてくれる あなたが伸びる学び型』古野俊幸 日経BP
ドラゴン桜バージョンにも、宇宙兄弟バージョンと同じく自己診断がついています。
宇宙兄弟バージョンとちょっとだけ違っていたけれど、ほぼ同じなので私の診断結果詳細は割愛。
結果は保全性>拡散性、受容性>凝縮性という、前回と同じ傾向でした。
学びに影響するのは、生得的な因子である拡散性or保全性のいずれか、ということで、保全タイプと拡散タイプにフォーカスして記述されています。
ご存知のとおり『ドラゴン桜』は大学受験を題材とした漫画なので、試験のための勉強ではなく仕事に活かすための勉強としてはどうなのかな、とも思ったのですが、「目標設定」や「計画」「習慣化」といった各フェーズで特性にあったやり方が紹介されているので、大人にも役立つ内容でした。
できることを積み上げた先に夢が見つかる「保全」タイプ
私は目標設定が苦手です。
書店でも「やりたいことがない」という悩みを解決すると謳った書籍がたくさん売られているのを見ると、おそらく私に限ったことではなく、多くの日本人が苦手意識を持っているのだと思います。
以前読んだ本で、「やりたいこと=to doがある人は1割だから心配しなくていい、to be=他の人が苦労しているけれど、自分にとっては苦にならないことを伸ばすと考えればいい」という趣旨の記述があってハッとしたことがありました。
30歳を超えても自分探しのような感じで「やりたいことを見つけないと」と焦っていた私はとても救われたことを覚えています。
本書によると、to doがあるのは「拡散性」の高い人=日本人では少数派。
日本人に多い「保全性」の高い人は目標設定が苦手だということです。
誰も取り組まないようなテーマにやる気が出て努力することができる「拡散性」の高い人に対して、「保全性」の高い人は憧れと劣等感を抱きがちではないかと私は思います。
「保全性」の高い自分が、自分に合ったやり方をしようとすれば、凡庸な目標しか達成できないことになるのだろうかと。
そんな「保全性」の高い人に対する本書のアドバイスは「やりたいことを探すよりもできることを増やすこと」。
できることを積み上げた先に夢が見つかるのだ、ということです。
冒頭で私が以前読んだ本の表現でいうと、「to be」から考えればよいのだと再認識しました。
WILLーCANーMUSTの3つの輪の重なりを大きくせよ、という話もよく聞きますが、今自分が持っているCANの輪を中心に、それを大きくしていくことが「保全性」の高い人の戦略になりそうです。
子どもの夢を応援する方法もタイプによって違う
上記は保全性の高い自分自身に対する処方箋です。
親としては、子どもが夢を実現するための一番の支援者でありたい、という思いもあります。
私は保全性が高いので、子どもにもレールを敷いてあげたいと思うかもしれません。
子どもが拡散性が高いタイプだった場合、親がレールを敷いて、自分のやりたいようにできないことは窮屈に感じるのだということをよく理解していないといけないですね。
オンリーワンのことをやり遂げた人のドキュメンタリーなんかで、「立派な親御さんだなぁ」と感じるようなエピソードは、だいたいこれをよく理解して一番の支援者になっているケースですよね。
子どものタイプを見極めて、「自分だったらこうしてほしい」ということにとらわれず応援したいと思います。
ちなみに、私の子はふたりとも保育園児なので難しいですが、小学生以上の子どもが保全性タイプか拡散性タイプかを推定する方法も本書では紹介されています。
なんとな〜くだけど、うちの場合、息子は保全性、娘は拡散性のような予感がしてます。
わが家は夫が拡散性の高いタイプなので、夫婦でよく話をすることも大事だなと感じました。
きっと、直感的に子どもにしてあげたいことが、私と夫では違うはず。
どちらが正しい、正しくないではなく、どんな応援の仕方が子どもの可能性を伸ばすのか、という観点で話すことが大切ですね。
計画どおりに動くのが得意な保全性が計画だおれになる理由
保全性の高いタイプは計画を立ててから動くこと、拡散性の高いタイプは自由に動くことが特性に合ったやり方。
それでも成果が出ないのはなぜか。
これもめちゃくちゃよくわかります。
私は計画を立てるのが好きだけど、計画どおりにいくことばかりではないと実感しています。
特に仕事や、大人になってからの勉強(資格試験のための勉強ではなく、純粋にスキルアップのためにする勉強)がなかなか計画どおりにいかない。
本書の答えはちょっと耳が痛いのだけれど、「計画を守れない原因は計画の稚拙さ」。
計画を立てるスキルを磨けば「実行できる計画を立てる」ことができるようになる。
しっかりPDCAを回そう、ということかな。
ちなみに拡散性の高い人にとっての戦略は「自分が飽きない工夫をする」ということだそうです。
「歯を磨くように勉強する」を目指す
つまり、勉強を習慣化するためにはどうすればよいか。
特に大人になってから勉強を続けることは学生が勉強するよりもハードルが高く、これは最大の課題です。
あの『独学大全』でも冒頭の方で習慣化するためのヒントが紹介されていました。
保全性に合うのは、身近で達成しやすい目標を設定するというもの。
『独学大全』だと「1/100プランニング」という技法になりますね。
本書によると万里の長城もこのように一定の工区に区切って施工されたそうです。
知らなかったので興味深かったです。歴史も証明している効果的な手法ということですね。
拡散性にとってはスモールステップはワクワクしないそうです。
私は仕事でも「スモールステップで行きましょう」というのが口癖なくらい、お気に入りの方法です。
どちらのタイプにとっても、内省が大切だといいます。
保全性が内省をするのに合っている方法は、日々記録をつけ、積み上げを可視化するということ。
これを読んだとき、大学受験生だった頃を思い出しました。
ウィークリータイプの小さな手帳に、その日勉強した科目と時間をメモしていました。
科目ごとに色も変えていました。
「これだけやった」という自信をつけるためと、1週間単位で科目をバランスよく勉強するためと思ってやっていました。
何がきっかけで始めたことかはすっかり忘れてしまいましたが、自分にとっては合った方法だったんだなと思います。
今は、これも『独学大全』で紹介されていた「ラーニングログ」で習慣にしたいことを可視化しています。
勉強だけでなく、継続したい運動やアウトプットも1枚にまとめて、1日のうちに少しでも取り組んだらカレンダーのその日の部分を塗りつぶすということをしています。
一番目につくリビングのドアに貼ってます。
ルーズリーフ専門店「ステッチリーフ」で買った「チャート」というリフィルが便利でおすすめです。
/https://www.stitch-leaf.net/product-page/%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%83%E3%83%81%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%95-%E3%81%AE%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%82%BA%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%95-%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%BC%E3%83%88
本書で紹介されていた手法では、「4行日記」を習慣化のためのポジティブ思考トレーニングとして取り入れてみました。
もともと、半年ほど前から5年日記をつけていて、ちょうど1日4行だったので、せっかくなら思考トレーニングにもなるものを、ということでこちらを始めてみます。
『独学大全』にも保全性に合った方法と拡散性に合った方法がありそう。
自分にあったものから取り入れていきたい。
『独学大全』についてのブログはこちら👇
みんなどんな本読んでるのかな?
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